安全な鎮静のためのシミュレーターです。
薬剤を滴定投与しながら、ちょうど良い鎮静深度を保って処置を完遂させよう。深すぎても浅すぎても危険です。
55歳男性 — スクリーニング内視鏡
55歳男性、65kg、ASA II。心窩部不快感の精査目的で上部消化管内視鏡。大きな併存症なし。嘔吐反射が強く、スコープ咽頭通過時の体動が予想される。鎮静下で検査を行う。
28歳男性 — 体動制御目的の鎮静
28歳男性、70kg、ASA II、知的障害があり検査中の安静保持が困難。造影CTのため短時間の鎮静。処置刺激はほぼ無く、体動があるとスキャン失敗・再撮影(被曝増)となるため絶対安静が必要。
82歳女性 — 高齢・低栄養・嚥下障害
82歳女性、42kg、ASA III。脳梗塞後の嚥下障害・低栄養に対し経皮内視鏡的胃ろう造設(PEG)。フレイルで薬物感受性が高く、加齢と低アルブミンにより鎮静薬の作用が遷延しやすい。上気道が虚脱しやすく、ミダゾラム+フェンタニルの相乗による呼吸抑制に厳重注意。
34歳女性 — 美容目的・tumescent 局所麻酔下の MAC
34歳女性、55kg、ASA I。腹部・大腿の脂肪吸引。大きな併存症なし。tumescent 法で広範囲にリドカインを局所浸潤し、軽い鎮静(MAC)を併用する。吸引カニューレ操作で中等度の刺激。大量のリドカインを使うため、体重あたりの極量(LAST)に厳重注意。
68歳男性 — 局所浸潤麻酔+鎮静(MAC)
68歳男性、72kg、ASA II(高血圧、内服でコントロール良好)。右鼠径ヘルニアに対し局所浸潤麻酔下のメッシュ修復。局所麻酔(リドカイン)で切開・展開を、鎮静(MAC)で不安・体動を管理する。ヘルニア嚢の牽引は内臓牽引痛を伴い、局所だけでは抑えにくい山場となる。やや高齢で薬物感受性が高め。
24歳男性 — 転倒による前方脱臼
24歳男性、70kg、ASA I。スポーツ中の転倒で右肩関節前方脱臼。強い疼痛で自制困難、上肢を抱えた姿勢から動かせない。X線で骨折なし。救急外来で徒手整復(Kocher法)を行う。2時間前に食事をしており絶食されていない(フルストマック=誤嚥リスク)。
32歳女性 — 下顎水平埋伏智歯
32歳女性、52kg、ASA I。下顎水平埋伏智歯(親知らず)の抜歯。歯科治療に強い恐怖心があり、静脈内鎮静法を併用して行う。局所麻酔(リドカイン)が鎮痛の主役で、鎮静は不安・体動の軽減が目的。歯科クリニックのため人手・機材は限られ、深い鎮静は避けたい。
78歳男性 — カテーテルアブレーション
78歳男性、58kg、ASA III(発作性心房細動、高血圧、慢性腎臓病)。心房細動に対するカテーテルアブレーション。長時間の臥床と絶対安静が必要で、カテーテル操作中の体動は心穿孔・タンポナーデのリスクとなる。高齢かつ腎機能低下があり、薬剤の効果発現は遅い一方で消失も遅く、反復投与で蓄積しやすい。
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⚠ 教育用シミュレーター — 実際の診療には使用できません | 監修: FJアネスコンサルティング Dr. FJ(麻酔科専門医) | 詳細・免責事項